肉だけ食べるなら太らないは嘘?
「お肉だけ食べても太らない」というのは、最近の主流の考え方になっています。
なぜそう考えられているかというと、簡単に言うと、糖は
糖→グルコース
と簡単にエネルギーの元となるグルコースに変換できるのに対し、脂質は
飲食から体に吸収するまではさほどエネルギーを取り出すことが出来ず、肉などのたんぱく質に至っては、
たんぱく質→アミノ酸→(更に数段階)→アラニン
という気の遠くなるような段階を経て体に吸収されるのにも関わらず、吸収までに取り出せるエネルギーは少く、更にたんぱく質を、分解し吸収するのに消費するエネルギーもかなり多いのです。
脂肪にしてもたんぱく質にしても、いったん体に蓄えられてからは(また気の遠くなるような段階を経て)グルコースには変換出来るため、もちろん絶対に太らないわけではないのですが、糖質とは圧倒的に性格が異なる栄養素、太らない栄養素だとわかってきました。
だから、肉だけ食べて太れる人は相当なたんぱく質の吸収・エネルギー変換の得意な遺伝子を持っている人・超バルクアップする才能がある人なので、今すぐパワー系競技を始めた方が良いと思います。
それくらいレアな事です。
太らないお肉の種類や部位はどこか
カリカリに追い込んでいるプロボティビルダーはともかく、一般的なダイエットにおいて、お肉の部位にこだわる必要はない、というのが私の考えです。
というのも、脂肪でさえ糖質と比べると圧倒的に太りにくいですし、油は腹持ちが良いので、お肉の脂肪程度なら全くきにする必要はなく、むしろ空腹感を紛らわす助けになると思います。
ダメなのは、お菓子や菓子パン、ケーキなどに含まれる、植物油などの高精製の油です。
特に、砂糖と一緒に摂った場合、最悪です。
血糖値が爆上げしているところに吸収しやすい油が体内に入ってきた場合、身体は必死に脂肪を貯め込みます!絶対にやめましょう。
肉ダイエットで痩せる人痩せない人
とはいえ、お肉ダイエットで痩せる人と痩せない人がいるのも事実。太らない食べ方もあるのです。
凄く簡単に言えば、やっぱり炭水化物を摂っているかどうか、が境目です。
炭水化物をまったく摂らないのなら、絶対にどれだけ食べても、一般的なスポーツ選手並みには痩せます。
それ以上だと脂質の吸収に身体が順応してくるため、脂質をカットするか量を抑えないといけませんが、一般人なら問題ありません。
ただ、炭水化物を摂るのなら、その種類を考えないといけません。
例えば、ランチは普通に摂って、朝食と夕食で肉ダイエットを行うなら、
朝はゆで卵、ソーセージ4本、全粒粉のパン半切れ。
夕食はチキンステーキ200~300g(油は敷かずに)、野菜スープ(穀物無)、サラダ(穀物無)、玄米お茶碗半分)
という様なメニューです。おやつはもちろん、無し。
これで太れるなら教えてほしいくらいです。
お肉ダイエットで太る人は、炭水化物を摂ってしまっているか、よほどの才能がある人!です。
肉ダイエットのデメリット
そんな肉ダイエットですが、もちろんデメリットもあります。
一つはやはり、食費が嵩みます。
肉の量も増やすし、バリエーションも増やすので、1食あたりのコストは倍以上になります。
私が今よりバルクがあって、減量時でも体重が10キロ多かったころ、カリカリに肉だけダイエットをした時は、月の食費が一人で10万円を超えました・・・。
ただ、普通に豚肉や牛の赤身、鶏肉を使って上手に買い物して行けば、さほど掛からないと思います。料理が得意な人は、特に、です。
また、肉ダイエットは糖質制限と必ずセットになるので、糖質制限の副作用(集中力の低下ややる気の低下など)は必ず発生します。
これはどれだけ慣れても本当に辛いので・・・。
肉だけダイエットをするなら筋トレがオススメ!
そして肉だけダイエットをするなら、筋トレは超オススメです。
単純にたんぱく質を多く摂取するので筋肉も発達しやすいだけでなく、お肉には様々な筋肉の成長を助ける栄養素が入っています。
そして筋肉が増えれば見た目も美しく太りにくい身体になる!という事です。
オススメはお尻と腰まわりの筋肉のトレーニング。
よく勘違いされるし、ダイエット業界もこぞって腹筋をやらせますが、腹直筋を鍛えてもあまりくびれはしません。
くびれを作る筋肉は腰回りを鍛えた時の筋肉なので、ヒップアップ系の筋トレを行うようにするのがオススメ。
忙しい!面倒くさい!という方は、毎日スクワット30回~50回を三セットだけでも良いので、やってみて下さい。見違えるほど腰回りがスッキリしてきますよ!